タンジェ〜観光編〜 : スペイン旅行記

タンジェ〜観光編〜

タンジェ(メディナ)の人々タンジェは、ほんのちょっとジブラルタル海峡を渡っただけなのに、そこはもう紛れもなくアラブの世界。

タンジェの街には迷路のような道が複雑に入り組み、香辛料の香りが立ちこめ、行き交う人々はジュラバ(フードのついたアラブ独特の服)を身にまとっています。

タンジェの港からほど近い、街を取り囲む城塞に造られた見晴台に立てば、地中海と大西洋の向こうに晴れていればスペインまで見渡せます。
タンジェの見どころは、この景色とメディナと呼ばれる旧市街でしょう。
といっても、何か有名な史跡があるわけではないので、アラブ世界のスーク(市場)の雰囲気などを楽しみつつ、気の向くままに路地をのぞくという感じです。

タンジェでは、私はスペインから日帰りツアーに参加したので、現地ガイドがつきました。
このガイドさんは、杖をついた長老で、笑顔のかけらもない無愛想きわまりない方でした。
ゆっくり歩かざるを得ない状況だったので疲れましたが、ガイドさんのおかげでしつこい客引きや物売りにつきまとわれずに済んだので、まあよしとしましょう。

タンジェの城壁の外周をまずはバスで一回り。
それからかつての要塞カスバを見学してメディナを散策しました。
スパイス・マーケットに立ち寄ったり、民族音楽の演奏が見られるレストランで昼食をとったり、歩き疲れたらミントティーでひと休みしたり。
タンジェのエキゾチックな雰囲気を楽しみました。

タンジェのレストラン他にもガイドさんからは「蛇は見たいか?」とか「ミート・マーケットに行きたいか?」と聞かれましたが、道ばたに半殺しのニワトリが並んでいるだけでもうクラクラな私は丁重にお断りしました…。

タンジェはアラブ商人の街。
私はおみやげなどには特に興味がなかったので買い物はしませんでしたが、買い物をする場合はしっかり値段を交渉しないと思いっきりぼったくられます。

15時頃港に戻り、ふたたび高速艇に乗って夕方にはヨーロッパ世界に戻りました。
あれはアラブの幻惑だったのかしら?と思うほど、あっという間の半日ツアーでしたが、タンジェに限定して言えば1泊までする必要はないかな…というのが正直な感想です。

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