ギリシャの料理 : ギリシャ旅行記

ムサカ・ドルマーデス・ウゾのギリシャ料理

ギリシャの料理には、とても季節感があるように思います。

ギリシャの料理の中でも私がもっとも好きなものはムサカです。
ムサカは、ナスとミートソースとショートパスタを重ね焼きにした、ラザニヤのような料理です。
このムサカ、３月にギリシャを訪れたときは食べることができませんでした。
メニューにも載っていなくて、おそるおそる「あのぅ…ムサカは…？」みたいな雰囲気で尋ねてみたところ、ナスとトマトのシーズンではないから出せないとのこと。
ギリシャの料理は素材の持ち味を生かしてこそのもの、ということを実感しました。

ギリシャの料理は独特の味付けのものもあります。
ドルマーデスは、ごはんに野菜や肉のみじん切りを加え、ブドウの葉っぱで巻いて煮たものです。
ブドウの葉っぱを食べるというのにまず抵抗がありましたが、オリンピック航空の機内食で初めて食べたときの感想は「歯磨きペーストみたいな味」。
なんだか塩気のある味の中でスースーするのです。
たまたまそういう味付けだっただけなのかもしれませんが、その印象が強すぎてその後ドルマーデスを口にすることはありませんでした…。

ギリシャの料理とともにギリシャ独特のお酒「ウゾ」もぜひ味わってみたいものですね。
ウゾはワインを造った後のブドウの搾りかすから造るそうで、アニスの強い香りがするので好き嫌いがあるかもしれません。
私は体質的にアルコールをあまり受け付けないので、ほんの味見程度しか飲めませんでしたが、個人的には嫌いではないです。
ウゾそのものは無色透明ですが、水で割ると白濁します。
度数も結構高いので（４０度くらい？）現地の人は必ず水で割って飲むそうです。